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祝勝歌集 断片選 (西洋古典叢書)価格: 4,620円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ピンダロスの本邦初の完訳です。 オリュンピア競技祭をはじめとする古代ギリシアの四大競技祭の祝勝歌のみならず、各種断片が収録されています。解説も丁寧で初心者にも分かり易く記されており、なかなか好感がもてる出来映えの書物です。 敢えて欲を言うならば、巻末の索引の固有名詞ラテン文字表記に母音の長短が判るように音引記号を附しておいて貰いたかったものですが・・・。 また、ピンダロスが息を引き取る際に、自らの愛する若者テオクセノスに抱かれながら高齢で大往生を遂げたという名高い史話を伝記の欄にでも記しておいて欲しかったものです。 |
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ピュロン主義哲学の概要 (西洋古典叢書)価格: 3,990円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 中立的地点から懐疑を始めるというよりも, ストア派に対する批判という色合いが濃いようだ。 懐疑の中味も,勢い, ストア派に対する批判としては十分かもしれないけれど, 懐疑論そのものとして見た場合には, 却って少々ドグマティックに映るものも多く混ざっているように感じた。 しかし,いくつかに分類して整理された判断留保のパターンは イズムとしての懐疑論を身にまとうつもりでなくとも, 筋道だててものごとを考える上でとても参考になる自己批判の姿勢だと思った。 また,賢しらの結論を掲げて生きることをせず,風のままに常識で舵取りをする方が 気楽 |