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紙とパルプの科学 (学術選書)価格: 1,575円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 この書は紙の簡単な歴史から始まって、製紙工程の詳述に移っていきます。
製紙工程の色々や、工程ごとの製紙要領が電子顕微鏡写真で分かり易く表
示されています。
パルプの叩解工程が何の意味を持つのかなど、電顕写真以外では表現しよ
うのないものが紙の仕組みには多いですので、紙の知識が必要な方にはバ
イブルとなるべき書だと思います。
また、製紙工程の工学的図解もなされていますので、いろいろな製紙工程
について、具体的な知識を育む事ができるようになっています。
ただ、(学術選書)となっているよう |
日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)価格: 1,260円 レビュー評価:3.0 レビュー数:4 日本は昔から今の場所にあったわけではなく、「あるときできあがった」のだ。そして日本に住む動物たちもまた、「あるとき日本へやってきた」のである。「この世はこれまでも、そしてこれからもずーっと、今と同じまんまで当たり前」などと思っていると大間違いを犯すことになる。
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中国書史価格: 10,194円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 書を始めなければこのような本に出会うことはなかったであろう。 この本に出会い、知の領域・生きる世界が広がった。 雁塔聖教序などの臨書をしながら、 丹念にページを繰ることをおすすめします。 |
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アインシュタインの反乱と量子コンピュータ (学術選書)価格: 1,890円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 少し難しいですが、非常に面白く読めました。
単一イベント観測が可能になったことによって
皆で見ないようにしていたものを見ざるをえないようになり、
あまつさえそれを基礎に社会のインフラが組み立てられようと
している現在、非常にタイムリーな出版だと思います。
量子論の礎を築いたアインシュタインやシュレーディンガーが
波動関数の確率解釈を頑なに拒否したエピソードや、
原子論を否定したマッハのストーリーなど、
重要な発見をした学会の重鎮たちですら、現在は正しいと信じられている、 |
生態学―個体・個体群・群集の科学価格: 12,600円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 生態学を志す人の必読書。本書の翻訳が出たのはまことに喜ぶべきことだが、なにしろとても大きな本なので、足の上や大切な試料の上などに落とさないようくれぐれも気をつけていただきたい。
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日本に古代はあったのか (角川選書)価格: 1,680円 レビュー評価:3.5 レビュー数:7 日本に古代はあったのか、という書名は確かにセンセーショナルな響きがありますし、本書を貫く「関東史観」への批判は、東大学派と京大学派の対立構造まで浮き上がらせているわけで、大変興味深く最後まで読みました。
何の疑問も持たなかった事柄についてこれだけ論じられるとしっかりと正対しなくては、という気分にさせられる書籍でした。
学習指導要領の時代区分での中世の始まりは院政期前後を区切りとしていますので、昔のような鎌倉幕府の成立からではありませんし、近世の始まりはヨーロッパ人の来航からになっており、これも江戸幕府を起点にしたものではありません。
このよう |
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ニコマコス倫理学 (西洋古典叢書)価格: 4,935円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 現時点で最も評判の良い日本語訳。難易度は高校生であれば読める程度。ところどころ入門レベルの哲学の知識が必要な話も出てきますが、同じページに脚注がついているので何も知らなくても大丈夫です。
近代や現代の哲学書と比べると、かなり日常生活密着型です。良い人生とは何か、幸福に生きるためにはどうすればよいかということが、かなり常識的な感覚で書かれています。「服を持ち上げる手間すら惜しんで、引きずり回して歩く人がいる」は、私の中で名言です・・・・。恋愛についてもやたら長々と自分の意見を語っています。ああアリストテレスってこんな感じの人なんだな、というのが、まるで会ったかの如くに |